打席にも客席にもイチロー？　2人のイチローに全米騒然

姿形から口調、所作までそっくりも…「今日必ず達成」の思い届かず

　マーリンズのイチロー外野手は13日（日本時間14日）に敵地でのパドレス戦に「1番・ライト」で先発し、4打数3安打3得点1打点2四球という大暴れを見せた。ピート・ローズの持つ歴代最多安打記録まであと「1」に迫ったレジェンドだが、現地では“もう一人”のイチローも話題をさらった。

　ローズの記録まで残り4本で迎えたこの日。舞台となったペトコパークには、イチローのモノマネをする日本人男性ファンが姿を現した。マーリンズのユニフォームを身にまとい、黒のエルボーパットも着用。髪型はもちろん、もみあげの形までそっくりに整えたファンは、イチローが姿を現すと客席で淡々とイチローのルーティンを同時再現。この様子に、地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」の実況チームは大いに盛り上がった。

　このファンは、試合途中の4回には女性リポーターの直撃インタビューも受けた。「イチローのモノマネはですね、僕が11歳からやっています」、「（ものまねを完成させるまで）だいたいファイブイヤーくらいかかったので、そんな中でですね、やっぱりイチローが好きというところを、僕はやっぱりイメージしてやってきました」と口調まで真似する姿に、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」でも「イチローは3000本安打に25本と迫る。あれ、イチローはスタンドから観戦？」と特集したほどだった。

　アメリカの日本食レストランで本人と遭遇したこともあるという男性は「オリックスの、ジャパンの時から応援していますので、今日は必ずピート・ローズの4256安打、確実に達成すると思います」と願いを込めたが、思いは届かず。日米通算安打を4255本としたイチローは、ローズの記録まで残り1本としたところで、この日を終えた。

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フルカウント編集部●文　text by Full-Count