ロッテ井上、1号含む3安打で復調の気配 井口監督「本来4番にどっしり座って」

ロッテ・井上晴哉【写真:荒川祐史】
ロッテ・井上晴哉【写真:荒川祐史】

1軍昇格した23日から3戦連続安打で復調の気配を見せる井上

■西武 9-8 ロッテ(25日・ZOZOマリン)

 ロッテの井上晴哉内野手が25日、本拠地での西武戦で今季初本塁打を含む3安打2打点。1軍昇格した23日から3戦連続安打となり復調の気配を見せている。

 この日は打順を一つ上げ「6番・DH」でのスタメン出場となった井上。2回の第1打席で、3試合連続となるヒットを放つと、3-4と1点を追いかける6回には2ボール2ストライクと追い込まれながら、西武先発・相内の投じた真ん中へ甘く入ったフォークを見事にとらえた。「感触は今年一番」と語った会心の打球は、そのままバックスクリーンを直撃する同点ソロアーチとなった。

 4-7と再び3点を追いかける7回には「前のレアードがひとり返してくれたので、その流れで打たせてもらいました」と、5番レアードのタイムリーに続いて、レフト線への連続タイムリーを放ち、6-7と8回の同点劇への布石を打った。

 これで復帰後3戦、13打数6安打4打点1本塁打と、完全復調を感じさせる内容だが、チームが延長戦の末での手痛い敗戦だっただけに「個人でいい、悪いということはない」と口にした。それでも自身の状態については「体の使い方がらしくなってきた。感覚的に上(上半身)と下(下半身)が違う、バラバラだったんですけど」と、復調を感じている様子。

 井口監督も「なんとか調子が上がってきた」と、その復調を歓迎したものの「軸になる選手。本来4番にどっしり座っていないといけない選手」と、チームの主砲として、4番として、本来いるべき打順で存在感を示すことを求める。

 平成最後のホームゲーム。3カード8連戦を終えて4勝3敗1分と勝ち越しはしたものの、直近の西武戦では、2敗1分と負け越し、悔しい結果に終わったロッテ。次回ホームゲームは5月4日からの日本ハム戦となるが、開幕4番を務めた男が、ビジターに乗り込む2カードで本来の姿を取り戻し、定位置に返り咲いて、戻ってくることを期待したい。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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