燕通算3度目のバレ&青木&山田の競弾 本塁打攻勢も小川監督が求めたものとは?

ヤクルト・バレンティン、山田哲、青木(左から)【写真:荒川祐史】
ヤクルト・バレンティン、山田哲、青木(左から)【写真:荒川祐史】

今季2度目の広島・ジョンソン攻略に手応え、一方で…

■ヤクルト 4-2 広島(28日・神宮)

 ヤクルトは28日、8連勝と好調だった広島を相手にソロ4本塁打の4得点、先発・高梨の6回無失点の好投で勝利した。打線が4月9日、10-1で勝利した敵地での広島戦に続き、2回続けて広島先発のジョンソンを打ち砕いたのは大きい。

 3回には青木が逆らわずにうまく左翼席へ運ぶ5号ソロ。バレンティンがバックスクリーンへ7号ソロ、5回には2番手の菊池保から山田哲にも7号ソロが飛び出して、25日の巨人戦で3者連続本塁打を放って以来、今季2度目、通算3度目による3人によるアーチ競演。2回の先制弾の荒木の2号ソロを加え、合計4発。打線に勢いを感じた。

 しかし、小川監督は「できれば無死満塁のときに、追加点ほしかったけど本塁打だけになってしまったので。ああいうところで点が取れるような攻撃をね……」と4回に無死満塁の好機で1点も奪えなかった場面を挙げた。相手は勢いのあるチーム。本塁打に頼るだけではなく、内野ゴロでも外野フライでの得点でも、多いに越したことはないと今後の課題も口にした。

 ただ、前の試合では3回、この日は4回でジョンソンを降板に追い込んでの勝利には「これで2試合なので非常にイメージとしてはいい。なんとか勝つことできたのはよかったと思う」と気を引き締めながらも、好投手の攻略には手応えをつかんだようだった。

(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)

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