鈴木奈々さんの“超遅始球式”から学んだこととは

27日に始球式を務めた鈴木奈々さん【画像:(C)PLM】
27日に始球式を務めた鈴木奈々さん【画像:(C)PLM】

27日の楽天・ロッテ戦で試合開始が4分遅れる スポンサー謝罪

■ロッテ 6-5 楽天(27日・楽天生命パーク)

 タレントの鈴木奈々さんが始球式を務めた27日の楽天-ロッテ戦(楽天生命パーク)で、試合開始が遅れたことが話題となっている。28日にはイベントをスポンサーとしてバックアップした太子食品が公式ツイッターを更新。「当日の始球式が遅れ、皆様にご迷惑をお掛けした事、大変申し訳ございませんでした。私達スポンサーの準備・説明不足であったと深く反省しております」と謝罪したが、ファンの間では依然として騒動は収まりそうにない。

 27日の始球式では同社のイメージキャラクターを務める鈴木奈々さんが始球式を務めた。雨が降りしきる中、マウンド上で何度も「いきます!」と気合を入れたが、大役の緊張からか、なかなか投球動作に入らず。一度モーションに入りながらもやめてしまう場面もあり、試合開始が4分ほど遅れてしまった。

 何が問題だったのかーー。やはりこれから真剣勝負に臨もうとする楽天とロッテの選手たちへの配慮が欠けていたのではないだろうか。鈴木奈々さんにとっては初の大役で、野球は初心者レベルだったという。大観衆の前で緊張、その1投に戸惑うのは分かるが、すでに守備位置に就いていた楽天の選手たち、打席のロッテ荻野は雨の寒い中で立ちっぱなし。楽天のマスコットが左手首に指を指して急かしていたのは、なんとも異様な光景だった。この始球式で待たされた楽天先発の美馬が初回2失点、2回までに5失点と荒れたのは決して無関係とは言えないだろう。

 鈴木奈々さんは明るいキャラクターが持ち味で、バラエティー番組では多くの視聴者を楽しませている。それでも、あまりに大役に集中するあまり、結果的にプロ選手へのリスペクトが欠けた始球式になってしまった。あくまで両軍の選手たちが主役ということを忘れてはならない。

 野球経験の乏しい著名人が呼ばれるケースが多々あるプロ野球の始球式。今後への教訓として生かしたいところだ。

(Full-Count編集部)

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