日ハム、手痛い逆転負け　栗山監督は悔やむ「勝負のポイントは監督の頭の中」

先発・上沢が粘りきれず、指揮官は「本当に悔しい負け」

■ソフトバンク 9-6 日本ハム（29日・札幌ドーム）

　日本ハムは29日、本拠地でソフトバンクに手痛い逆転負けを喫した。

　出足は快調だった。初回に王柏融外野手の中越え2点適時二塁打、3回には中田翔内野手の5号2ランで序盤に4-0とリードを広げた。

　だが、先発の上沢直之投手が粘り切れなかった。4回2死から甲斐に2点滴時二塁打を許すと、5-2で迎えた5回2死からデスパイネの適時打で1点差に追い上げられ、続く内川にも左前打を打たれたところで降板。リリーフした加藤貴之投手も勢いを止められず、上林、甲斐の連打で逆転された。

　打線はその裏に田中賢介内野手の同点打で追いついたものの、直後の6回に加藤が死球からピンチを広げ、3番手のバーベイト投手が今宮に勝ち越しの適時二塁打を打たれた。9回には6番手の浦野博司投手が上林にダメ押しの2ランを許した。

　平成最後の試合を飾れなかった栗山英樹監督は「本当に悔しい負けだった。勝負のポイントがあるとすれば、監督の頭の中だと思う」と振り返った。

　この日は先制打を放っていた王柏融外野手が左ハムストリングの張りで途中退場するアクシデントもあった。

「いろんなことが起こっている中で、どういう風にプラスに変えられるかがすごく大事。こういう悔しい思いをそのままというのは納得がいかないのでしっかりやります」と前を向いた指揮官。大事なカードと位置付けていた23日からの楽天3連戦、27日からのソフトバンク3連戦の計6試合を3勝3敗で終えた。勝利5割とフラットな状態で令和初戦となる5月1日の敵地西武戦に臨む。

（石川加奈子 / Kanako Ishikawa）