歴代4位の146死球は勲章 ロッテ井口はなぜ痛さを表情に出さないのか

様々な記録を照準に捉える41歳、死球の後は「どうやって打つか考えてる」

 日本球界最年長野手、41歳にして衰え知らぬ男から目が離せない。様々な記録を樹立し、今なお更新をしているロッテの井口資仁内野手が今年もまたいくつかの記録を照準に捉えている。

 日米通算300本塁打まであと9本(日本247本、MLB44本。日本だけで250本塁打まであと3本)、通算1000打点まであと6打点。そして、もう一つ、あまり表には出る事はないが、強打者の証ともいえる数字がある。日本球界歴代4位となる通算146死球。過去に日本球界で150死球を記録した選手は3人しかおらず、これもまた大いなる勲章だ。

「それだけインコースを攻められているということだからね。相手が嫌がってくれているからこそ、インコースに投げる。結果が出てくるのと比例してデットボールは増えたよね」

 最近では6月10日の東京ヤクルト戦(QVCマリン)。2回裏にヤクルト先発の小川から今季2個目の死球を受けた。しかし、井口の凄さはどんな場面でも痛さを表情に出さない事。真剣勝負において、どんな状況でも相手に弱みを見せまいという強烈な気迫が感じられる。

「もちろん、痛いよ。でも、少々の痛みは我慢をしている。この勝負の世界において、大事なのは勝負に勝つこと。そういう意味では死球の後、どうやって打つかを考えている。死球の後に自分の打撃が崩れないように意識をしないといけない。死球の後だからこそ、次の打席では絶対に打ちたいと思っている。当たった直後から、次はどうやって打つか、どう攻めてくるだろうかと考えないといけない」

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