「何でですか?」―菊池雄星、復帰のイチロー氏と“遭遇”で「心臓が止まりそうに」

マリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】
マリナーズ・菊池雄星【写真:Getty Images】

イチロー氏が再び身近な存在に、球団復帰を喜ぶ「聞き残したことが沢山ある」

 マリナーズの菊池雄星投手が1日(日本時間2日)、本拠地シアトルのブルペンで投球練習を行い、次回3日(同4日)のインディアンス戦に備えた。ゆったりとしたモーションで38球を投げ終えると、数分間のインターバルを置き、クイックで17球。計55球を投げた。

 4月26日の前回登板では疲労の蓄積を避けるため1回限定の「ショートスタート」を経験。得意のスライダーで2三振を奪い3者凡退に仕留め9球で終えた菊池は「前回1イニングでしたけどすごく収穫のあるある1イニングだったので早く投げたいなと思っていたので楽しみですね」と中6で迎える敵地での登板が待ち遠しい様子だ。

 インディアンスとは4月15日以来2度目の対戦。対策を練ってくる相手に「僕自身も、1回目より2回目の方が相手を知れるので。しっかりとデータなどを使いながらトータルで抑えていきたいなと思います」と、気後れはしていない。

 前日にはイチロー氏が会長付特別補佐とインストラクターとして指導にあたることが球団から発表となったが、菊池はユニホーム姿のイチロー氏とクラブハウスの廊下でばったり出くわし驚愕したと言う。

「サプライズというか、廊下を普通に歩いていたらユニホームを着たイチローさんが目の前にいたので。心臓が止まりそうになりましたけどね。『何でですか?』って。僕は何も知らなかったので、本当にびっくりしましたね昨日は」

 幼い頃からイチロー氏に憧れ、自身のメジャーデビュー戦となった3月21日の東京ドームで行われた開幕戦終了後、引退を表明した同氏から言葉をかけられ号泣した菊池。立場は変わっても再び同じチームでともに勝利を目指せる状況を心から喜んだ。

「もうなかなかお会いできないのかなって思っていたところで、こうやって一緒にいさせてもらう機会をいただけるので。野手ではないですけど、どんどん野球以外のことも含めてまた聞けるチャンスが訪れたので。まだ聞き残したことが沢山ありますんで。いっぱい質問をして吸収したいなと思います」

 幼い頃から憧れの存在だったイチロー氏が再び身近な存在になった。菊池の言葉は弾んでいた。

(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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