無限の可能性―ロッテ種市、ハム有原に投げ勝ち2勝目 井口監督「彼の自信に」
3年目右腕が「初回からガンガン飛ばして」6回途中2失点
■ロッテ 5-3 日本ハム(6日・ZOZOマリン)
4月29日の楽天戦でプロ初勝利を挙げたロッテの3年目・種市篤暉投手が6日の日本ハム戦に先発登板。開幕4連勝中で防御率リーグトップだった日本ハム・有原航平投手との投げ合いを制し、5回1/3を5安打2失点4奪三振3四球の好投でプロ2勝目を挙げた。
「初回からガンガン飛ばしていこうと思っていました」という種市。その言葉通りに持ち前の力強い直球主体の投球で序盤は日本ハム打線を封じ込めるも、打者2巡目となった3回2死、1番・西川からの3連打で2点を奪われ逆転を許した。しかし「ランナーは出しましたがなんとか粘れた」と4番・中田を中飛に打ち取ると、5回まで5安打2失点と試合を作り、直後の逆転劇へとつなげた。
「1球でも1イニングでも多く投げたい」とマウンドに上がった6回だったが、その気持ちとは裏腹に、先頭打者の3番・近藤にストレートの四球。中田を中飛に打ち取ったものの、5番・渡邉にもストレートの四球を与えたところで投球数が102球に。ここでお役御免となった。「点を取ってもらった後だったので、なんとかゼロでという思いがあったんですが……。投球フォームが良くなかった」。あどけなさが残る3年目右腕は、苦笑まじりで6回のマウンドを振り返った。
試合後、井口監督は「有原を相手にしっかり投げ切れていた。彼の自信にもなったと思います。段々とイニングと球数が増えていっているので、次はもっと投げられるように」と、相手のエース相手に粘投した種市に更なる活躍を期待する。
「去年は未勝利でしたが、今年は2勝。ここまで本当に良かったと思っていますが、しっかり試合を作っていけるように頑張っていきたいと思います」と、今後への意気込みを明かした種市。試合数とローテーションの関係で今後は未定だが、この3年目右腕、無限の可能性を秘めている。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)