ホークス工藤監督、周東や三森ら若鷹活躍の要因語る「能力は前々からある」
ゴールデンウィークは7勝2敗、5連勝締め「打線として機能している」
ソフトバンクの工藤公康監督は7日、本拠地ヤフオクドームで行われた先発投手練習を視察に訪れた。投手陣の調整を見守った後には、報道陣に対応した。
4月27日からのゴールデンウィーク9試合を7勝2敗、最後は5連勝という形で終えたソフトバンク。9試合のうち6試合で2桁安打を記録して11本の本塁打を放つなど、故障者で主力の多くを欠く中で打線が好調だ。
この状況に工藤監督は「打線として機能していますし、一発も出ていい点の取り方ができていると思います。グラシアルが帰ってきて、若い人たちがしっかり頑張っていることも僕の中では評価しています。走ること、打つこと。そのつながりが(相手)バッテリーにプレッシャーをかけられていると思いますし、これを続けていけたらと思います」とした。
また投手陣についても「若い中でローテを勝ち取った人たちが頑張って、1試合1試合自覚を持って投げてくれている。それが(チームの)防御率にもつながっているし、苦しい試合でもピッチャーでしのいでこれた」と評価している。
故障者続出をカバーする若鷹たちの活躍について「選手としての能力は前々からあるから、周東くんも(キャンプで)A組に呼びました。コーチの人たちがそれを見定めて思い切って使ってみようと言ってくれたし、若い人たちも臆することなくやれるかどうかの違いだと思います。本人が『よっしゃ!』と思ってアピールすることや『このポジションを取る』という思いが一番大事」と工藤監督。「下(ファーム)の人たちも『次は俺だ』と思ってくれるだろうし、そう思ってほしい。第二の周東、第二の三森、第二の高橋礼、第二の大竹になれるようにぜひ頑張ってほしい」と筑後で汗を流す若鷹たちの奮起に期待を寄せた。
一方で甲斐野央、泉圭輔といったルーキー投手はもちろんのこと、川原弘之や周東佑京、三森大貴といった選手は1軍経験が浅く、そろそろ疲れもピークを迎える頃だ。工藤監督はその対策について「ここからビジターや地方など移動も多いですが、休めるところはしっかり休むとか、コーチにも練習量を少なくするとかのお願いはしています。コーチのみなさんが選手の状態を把握してやってくれると思います」と、コーチ陣への信頼を語った。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)