広島黒田、日米通算200勝へ王手 「たくさんの声援の前で勝てれば最高」

3点二塁打は「もう2度とない」、32年ぶり11連勝は「目の前の試合を1つ1つ戦っている結果」

 広島の黒田博樹投手が29日、本拠地でのヤクルト戦で7回3安打1失点と好投し、今季6勝目(3敗)を挙げた。日米通算199勝として、200勝の金字塔に王手。打撃でも3点二塁打を放つ活躍で、チームを32年ぶりの11連勝に導いた。

 試合後にお立ち台に上がった黒田は「打席でもたくさんの声援をいただいて、何とかいい結果が出てよかったと思います」と笑顔。11連勝については「1つでも多く勝ちたいという気持ちはあるんですけど、やっぱり目の前の試合をみんなで1つ1つ戦っている結果だと思います」と手応えを示した。

 ピッチングでは2回に山田に先制ソロを浴びたものの、その他はほぼ完璧な内容。「ここ最近ではすごくいい状態だったと思いますし、(登板の)間があいていたんで、早い回から飛ばして投げていけたと思います。いつも序盤に先に点を取られるんですけど、すぐ味方が逆転してくれて、野手のいいプレーで助けてもらって、何とかいい形になっていると思います」と珍しく自画自賛のコメントも飛び出した。

 また、3点リードの6回2死満塁で放った走者一掃の左越え3点二塁打については「もう2度とないと思います」と振り返り、笑いを誘ったベテラン右腕。「(感触は)最高でしたけど、その前にバントも失敗してますし、反省することは反省して次に繋げたいと思います」と話した。

 日米通算200勝に王手をかけたことについて聞かれると、「チームのことを思うと本当に通過点だなと思いますし、本当にファンの皆さんのたくさんの声援の前で勝てれば最高かなと思います」と意気込んだ。200勝の金字塔を達成し、チームは優勝。そんな最高のシナリオが現実味を帯びてきた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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