「絶好調」イチロー、代打安打数3位タイも米解説者は「もっと打ってるかと」

「派手な二塁打」で3000本へ残り「10」

 マーリンズのイチロー外野手が4日(日本時間5日)、敵地で行われたメッツ戦に代打出場し、今季7本目の二塁打を放った。これでメジャー通算安打は2990本となり、3000本の金字塔まで残り「10」と迫った。地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」の解説者は「派手な二塁打」と絶賛する一方で、“意外”な代打安打記録に驚きを隠さなかった。

 4回終了時点で6点リードを奪ったマーリンズだが、その後6失点。同点に追いつかれて迎えた8回先頭の打席で、イチローが代打で登場した。その際、試合を中継した地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」では今季ナ・リーグでの代打安打数ランキングを紹介。1位はダイヤモンドバックスのフィル・ゴセリンとパイレーツのマット・ジョイスの10本、3位はカージナルスのマット・アダムスの8本、そしてイチローは7本で4位タイにつけていた。

 この7本という数字に反応したのは解説を務めたマーリンズOBのプレストン・ウィルソン元外野手だった。「アメージングな数字ですが、もっと打っているかと思っていました。今季、彼は本当に絶好調なので……7本でもいい数字ですが、もっと打っているように思えてしまいます」と意外そうに話した。今季好調を維持しているだけに、代打としてももっとヒットを打っている印象を抱いていたようだ。

 その後、イチローが右中間への二塁打を放つと、実況は「イチローが右中間に飛ばす。これはヒットだ。打球は間を抜ける。フェンス際です。イチローは二塁打で(3000本安打まで)あと10本です。先頭打者二塁打で8回が幕開けました」と興奮気味にレポートし、ウィルソン氏も「派手な二塁打だ。あと10本」と脱帽した。

 これで代打での安打数も8本となり、リーグ3位タイに。一方、スタメン出場した試合でも固め打ちする試合が多く、限られた出場の中でマルチ安打は16回、“猛打賞”も4回記録している。ここまで打率.340、出塁率.413と好調を維持するイチローは3000安打へ「M10」としており、金字塔到達は時間の問題だ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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