なぜ三塁から三塁ベンチへ?トラウトに襲撃された走者が明かす“珍走塁”の真相

エンゼルスのコール・カルフーン【写真:Getty Images】
エンゼルスのコール・カルフーン【写真:Getty Images】

三塁走者カルフーンはトラウトの痛烈ファウルを回避も避けた場所は走路から大きく離れていた

 エンゼルスのコール・カルフーン外野手が12日(日本時間13日)、11日の敵地・オリオールズ戦での“珍走塁”の真相を打ち明けた。

 珍走塁は大谷のヒットをきっかけに一挙6点を奪った6回2死満塁だった。打席のトラウトがフルカウントからの6球目を強打。その打球は三塁ファウルゾーンを走っていた三塁走者のカルフーンへ弾丸ライナーで向かっていった。カルフーンはジャンプして回避。間一髪で直撃を免れたが、カルフーンは走路から大きく離れ、三塁線からは約5メートル超も離れた場所にいた。

 ネクストにいた大谷も笑みを浮かべた“珍プレー”。一夜明け、カルフーンは真相を明かした。

「2アウトでフルカウントだったから、走ろうとして、打球に当たらないようにと離れたけど、打球がちょうどそこに飛んできたんだ。当たるところだったよ。普段から三塁ダグアウト方向へ走る? そうだね。真っ直ぐに走りたくはないからね。それだと本当に打球が当たる可能性がある。ファウルボールを避けるために、離れて走ろうとしたんだ。でも、ちょうどそこに飛んできたね。ハッハハハ」

 試合を中継していた地元局は「コールがいた場所を見てください。彼はダグアウトの方に走っていました」、「本塁に向かう途中にダグアウトでハイタッチしようとしていたのでしょう」と大爆笑。MLB公式の動画コーナー「Cut4」も「トラウトは唯一無二の打撃をする。これはある種の悪ふざけだったのだろうか?」と伝え、エ軍の公式インスタが公開した動画の再生回数は7万7000回を超えていた。カルフーンの走った方向が大きな話題となっていたが、実際は「フェアゾーンの打球を避けるために走った」というのが珍走塁の真相のようだった。

 この直後にトラウトは空振り三振。カルフーンはトラウトに謝罪したという。

「このようなことは本当は起こってほしくない。3-2のカウントで、目立つことをしてしまい、彼(トラウト)の集中力を切らせてしまった。投手が良い球を投げ、彼は空振りした。彼の集中力を切らせてしまった。彼には謝ったよ。仕方のないことだったけどね。集中しにくい状況にしてしまった」

 トラウトの反応は「悪いリアクションではなかった」(カルフーン)という。何はともあれ、“珍走塁”が大怪我につながらず、メジャー通算789安打、116本塁打の31歳はホッと一安心だった。

(Full-Count編集部)

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