怪我の防止、待遇面…米ドラ1右腕が鷹入団、大物代理人はNPB行きのメリット強調

ソフトバンクへの入団会見に臨んだカーター・スチュワート(中央)【写真:盆子原浩二】
ソフトバンクへの入団会見に臨んだカーター・スチュワート(中央)【写真:盆子原浩二】

超大物代理人のボラス氏が熱弁「日本とアメリカの野球の架け橋になる選手」

 ソフトバンクとの契約に合意した昨年の米ドラ1右腕、カーター・スチュワート投手が30日(日本時間31日)、ロサンゼルス郊外のニューポート・ビーチにあるボラス・コーポレーション社で入団会見を行った。会見には、超大物代理人のスコット・ボラス氏、ソフトバンクの三笠杉彦取締役GM、球団統括本部長兼チーム戦略室室長も出席。米球界に大きな影響力を持つボラス氏は、日本に行くことで怪我のリスクが軽減し、米マイナーより待遇も良くなるとメリットを明かした。

 会見では背番号2のユニホームを身に着け、「ここにいることができて嬉しいよ」と笑顔を浮かべたスチュワート。昨年、ブレーブスからドラフト1巡目(全体8位)で指名されながら、身体検査で手首に問題があるとされて合意に至らず。イースタン・フロリダ州立短期大学に進学し、今年の全米ドラフトでも上位指名候補と見られていたが、ソフトバンク入団が決定。このニュースは米球界関係者にも衝撃を与えた。当初、契約は6年総額700万ドル(約7億7000万円)と報じられていたが、出来高込みで1200万ドル(約13億1600万円)以上に達する可能性があるとの報道も出ている。

“前代未聞”の補強策を実現させたソフトバンクの三笠取締役GMは「ホークスの選手として紹介することを楽しみにしていました。ホークスは歴史的な球団でもある。すごく勇気がいることだけど、これからもきっといろんな壁を乗り越えてくれるだろう。そして、これからももっと若い選手たちの見本になるだろう。チームワークとして大きな第一歩になる」と話した。

 一方、ボラス氏も「今日は初めて日本とアメリカの野球の架け橋になる選手が来た日だ。日本の野球とホークスが沢山のピッチャーを育てたことも事実だし、きっと日本の野球とMLBが一番近い。アメリカの若者を日本の野球に加わることを提案してくれて、三笠さんやたくさんの方々に感謝の言葉を述べたい」と笑顔。そして、日本球界行きのメリットを強調した。

待遇面の良さもプラスに「マイナーの選手とは遥かに違う」

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