7月1日以来の1軍復帰、広島先発・中村が2軍で磨いた速球の質

水本2軍監督、佐々岡2軍投手コーチの助言を意識

 今日24日の阪神戦に、広島の中村恭平が先発する。今季は先発要員として5月に1軍昇格したが、7試合で1勝のみと結果を残せず、7月1日に登録抹消されていた。同じ左腕の先発だった戸田隆矢の故障離脱で再度巡ってきたチャンスを生かせるか、注目が集まる。

 「こんなタイミングで戻って来るとは思わなかった」という中村恭は、ファームで自分の投球を見直したという。「変化球に頼りがちになっていた。佐々岡(2軍投手コーチ)さんや水本2軍監督に言われて、真っ直ぐの質を磨くことを意識した。佐々岡さんには、変化球を投げるなと言われた」と、自身の持ち味を再認識した。

 「ブルペンではそれなりに投げられている」という速球は、「一番いい時で150キロぐらい」と成果は出ているようだ。これまで何度も1軍で先発に起用されながら定着できない6年目の左腕は、「しっかり自分の役割を果たして、チャンスをものにできるようにやりたい」と決意を示した。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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