大谷翔平、前田撃ち弾丸V弾「やっぱり嬉しい」初対戦から2188日後の歓喜

初回にドジャース・前田健太から7号本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
初回にドジャース・前田健太から7号本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

日本ハム1年目の13年交流戦で初対戦「僕が1、2年目から球界トップの選手」

■エンゼルス 5-3 ドジャース(日本時間12日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は11日(日本時間12日)、本拠地のドジャース戦で「3番・指名打者」で2試合ぶりに先発出場した。初回の第1打席で340日ぶりに対戦した前田健太から先制の右越え7号ソロを放つと、7回の第4打席では右前打。今季初盗塁も決めた。4打数2安打1打点で、3試合ぶり今季10度目のマルチ安打。チームは競り勝ち、2連勝を飾った。

 ド派手なリベンジ弾だった。初回2死、フルカウント。大谷は前田の甘く入ったスライダーを捉えた。右翼席へライナーで消える先制7号ソロ。昨年7月6日のメジャー初対決では2打席凡退。340日ぶりの対決で弾丸アーチをかけた。

「去年は打ち取られているので、何とか序盤に一本出したいなという気持ちでいきました。特に何も待ってなかったです。四球でもいいと思ったので。2アウトだったので、しっかり塁に出ることを考えていました。それほど上がっているわけではなかったので、行ったかどうかはちょっと分からなかったですけど、しっかり入ってくれて良かった」

 打球速度108マイル(約173.8キロ)、打球角度21度、最高到達点60フィート(約18.3メートル)の弾丸ライナー弾。8日の本拠地・マリナーズ戦では花巻東高の先輩にあたる菊池雄星から6号ソロを放っており、日本人投手からシーズン2本塁打を放ったのは日本人初だ。

 自らの成長を感じるには十分な一撃だ。6年前。プロ1年目で18歳・大谷は日本球界のエースに君臨していた前田と13年6月15日の交流戦で対戦。プロ初の3番に抜擢された一戦で最終4打席目で左中間二塁打を放ったが、第1打席から空振り三振、見逃し三振、中飛。「今まで見たことがない」と圧倒されていた。初対戦から2188日後。いつも背中を追いかけ続けてきた右腕から日米通算10打席で初アーチをかけた。

「やっぱりうれしいですね。前田さんは僕が1、2年目の時から球界でトップの選手でしたけど、そういう方とこっちでやるのは楽しみでもありますし、どういう風に感じるのか楽しみにしていきたい」

「前田さんの打席に対して、ほとんど際どいところをある程度見れていた。そこは本塁打を打ったこと、どうこうよりも良かったなと思っています」

 7回2死では3番手右腕バエズから右前へ落として、今季10度目のマルチ安打。カルフーンの打席で二盗を決めて、今季初盗塁をマークした。「1点でも多くいきたいなと思うところなので、行けるときには行ったほうがいい」とクールに振り返った。

大谷は米野球殿堂の館長に就任するティム・ミード広報部長へバットをプレゼント

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