ダルビッシュ、9戦連続勝敗つかずの珍記録 591日ぶりLA登板で7回10K1失点快投
敵地ドジャース戦で今季2度目の2桁10奪三振 日本人最多を更新する通算36度目の2桁K
■カブス 2-1 ドジャース(日本時間16日・ロサンゼルス)
カブスのダルビッシュ有投手は15日(日本時間16日)、今季3勝目をかけて敵地・ドジャース戦で先発した。17年11月1日(同2日)のワールドシリーズ第7戦以来591日ぶりのロサンゼルス登板は7回10奪三振2安打1失点と快投。1点ビハインドの場面で降板したが、9回にリゾが逆転弾。右腕は9試合連続で勝敗付かずの球団記録となった。防御率4.65となった。
初回は11球で3者凡退。2回はベリンジャーを見逃し三振。マンシーに左前打を許したが、ビーティを見逃し三振、ヘルナンデスをスライダーで空振り三振に仕留めた。3回1死の第1打席ではドジャースファンから「ユーイング」か「ブーイング」か、判別のつかない声援を送られた。米テレビ局「ESPN」のカブス番、ジェシー・ロジャース記者は自身のツイッターで「彼が打席に立つ際、ファンはブーイング、もしくはユーイングしている」と速報した。場内が異様な雰囲気に包まれる中、第1打席は空振り三振に倒れた。
3回は先頭のバーンズを見逃し三振に抑えるなど3者凡退に。しかし、4回に先頭・ベルドゥーゴに初球93.3マイル(約150.2キロ)のフォーシームを痛打されて中越えソロを浴びた。1死からベリンジャーの四球と二盗などで走者を三塁に置いたが、後続を断ち切った。
5回、先頭のヘルナンデスを見逃し三振、バーンズを中飛、ビューラーを見逃し三振と3人斬り。6回はピーダーソンを左飛、ベルドゥーゴを二飛、ターナーを空振り三振に仕留め、7回も先頭のベリンジャーを中飛、マンシーを空振り三振、ビーティを見逃し三振に抑えた。8回先頭で代打を送られて降板した。
7回109球(ストライク68球)を投げ、今季2度目の2桁10奪三振、1四球2安打1失点。3試合ぶり今季4度目のクオリティ・スタートを達成し、日本人最多を更新する大リーグ通算36度目の2桁三振を奪った。打線は8回まで沈黙したが、9回にリゾが逆転19号2ラン。チームは2-1で逆転勝ちした。
ダルビッシュは前回10日(同11日)の敵地ロッキーズ戦で6回2被弾を含む6安打4失点。球団記録が残る1908年以降では最長となる8試合連続勝敗なしとなっていた。同球場では17年11月1日(同2日)のアストロズとのワールドシリーズ第7戦で2回途中5失点を喫して以来の登板だった。
(Full-Count編集部)