阪神藤浪、4年連続2桁勝利に黄色信号 “投球以外の工夫”も課題に
今季9敗目、待たれるエースの完全復活
先発投手の一つの目安とされる2桁勝利に黄色信号が灯った。
阪神・藤浪晋太郎投手が17日の広島戦(京セラドーム)に先発。6回8安打4失点で9敗目を喫した。初回に味方打線が奪った2点を守りきれなかった右腕は「野手の方に先制点を取ってもらったので、なんとか粘っていきたかったのですが、それができませんでした。今日は調子自体は悪くはなかったのですが、粘れませんでした」と唇をかんだ。
ストレートは最速154キロを記録し、カットボールのキレも悪くない。それでも3、4、5回と失点を重ね逆転を許した。この日は2盗塁を許し全てが失点に結び付いた。今季、広島相手に藤浪が許した盗塁は企画数が12度で11度が成功。盗塁阻止率は1割に満たない。四死球、単打で出塁を許し、盗塁で得点圏に進められ、手痛い一打を浴びる場面が多く見られる。本人も「投球以外のところも工夫が必要になってくる」と自覚しているだけに、早急に課題を克服したいところだ。
ここまで5勝(9敗)。2013年のルーキーイヤーから続く4年連続の2桁勝利まであと5勝が必要だが、今シーズンは残り30試合。藤浪の登板機会は残り6、7試合と予想される。残り試合を全勝で終えるぐらいの勢いが必要になるだろう。Aクラス入りにはエースの完全復活が必要不可欠だ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count