スカッグス投手急死の翌日の試合、エンゼルスが先制 全員が「45」のワッペンつける

エンゼルスのアルバート・プホルス【写真:Getty Images】
エンゼルスのアルバート・プホルス【写真:Getty Images】

敵地のマウンドに「45」の文字、ダグアウトにはスカッグス投手のユニホームも

■レンジャーズ – エンゼルス(日本時間3日・アーリントン)

 エンゼルスは、タイラー・スカッグス投手の急逝から一夜明けた2日(日本時間3日)、敵地グローブライフ・パーク・イン・アーリントンでレンジャーズ戦に臨んだ。大谷翔平投手はベンチスタート。エンゼルスは初回に1点を先制した。

 この日は敵地での試合となったが、マウンドにはスカッグス投手の背番号である「45」の文字が刻まれ、スコアボードにも「45」が常に表示された。試合前には黙祷が捧げられ、エンゼルスはダグアウトにスカッグス投手のユニホームを掲げた。さらに、選手は胸に「45」のワッペンをつけて試合に出場した。

 初回、エンゼルスはフレッチャーが二塁打で出塁。トラウトが四球を選ぶと、アップトンは遊ゴロで1死一、三塁に。プホルスは遊ゴロに倒れたものの、ダブルプレーは免れて三塁走者のフレッチャーが生還。エンゼルスが1点を先制した。

 スカッグス投手は1日の(同2日)午後2時過ぎに遠征先のテキサスのホテルで意識不明の状態で発見され、その後、死亡が確認された。27歳だった。同日の午後7時5分に試合開始予定だった試合は中止に。一夜明けたこの日、エンゼルスは記者会見を行い、ブラッド・オースマス監督は試合に臨む決断を下した理由について「1つには、これがタイラーが望むことだと思いました。そして、ルーティンに戻る時だとも思いました。気持ちもそらせます。初球から試合終了までの間は多くの問題を考えなくなります」と説明していた。

 この日はベンチスタートとなった大谷も、球団を通じて「昨年エンゼルスに入団して以来のチームメートで親しかったスカッグス投手が突然亡くなられた悲しみの中、発する言葉もありません。今は只々同投手のご冥福を心からお祈りしております」とコメント。エンゼルスはスカッグス投手に捧げる白星をつかみたいところだ。

【動画】急逝スカッグスを悼み、トラウトら両軍ナインが試合前に黙祷…実際の映像

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