大谷翔平、最近9試合で驚異の打率5割 3発&5打点&6得点と強烈な存在感
今季初の“マルチ二塁打”で打率.307に、OPSも.926まで上昇
■エンゼルス 6-2 レンジャーズ(日本時間4日・アーリントン)
エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、敵地レンジャーズ戦に「3番・DH」で2試合ぶりにスタメン出場し、今季初の“マルチ二塁打”をマークした。第3打席で右中間への痛烈な二塁打を放つと、第4打席では左越え二塁打。4打数2安打1得点で6-2での勝利に貢献した。試合後のゲームノートでは、大谷が最近9試合(スタメン7試合)で打率5割と大暴れしていることが記された。
1打席目は微妙な判定で見逃し三振に倒れるなど、2打席目まで凡退した大谷。しかし、ここから2打席連続で快音を響かせた。6回に相手先発フラドの初球の内角高めツーシームを捉え、打球速度105マイル(約169キロ)の弾丸ライナーで右中間を破る二塁打を放った。続くアップトンの左前打で生還すると、8回先頭で迎えた第4打席では2番手右腕バルデスから逆方向へ99マイル(約159キロ)のライナーを放つ。打球はグングンと伸び、左翼手カルフーンの頭上を越えた。
さらに、続くパーカーの左飛で二塁からスタート。驚異的なスピードで三塁に到達すると、敵地がどよめいた。打率.307で、OPS(出塁率+長打率)も.926まで上昇。まさに絶好調だ。試合後には「ボールの見極めも良かったし、反応も良かったなと思っています」と2本の二塁打を“自画自賛”。左右へ打ち分けたことについては「ああいう打球を多く打っていれば、本塁打も増えてくると思っているので、一塁に置いた場面で打てれば1点入る可能性も高いですし、いい傾向かなと思っています」と満足げに話した。
試合後のゲームノートには、大谷の好調ぶりを示すデータが……。6月23日(同24日)以降の9試合(スタメン7試合)で、大谷が28打数14安打の打率.500、3本塁打、4二塁打、5打点、6得点をマークしているとレポート。圧倒的な数字だ。さらに、“マルチ長打”は49試合出場(スタメン43試合)で今季5度目、“マルチ二塁打”は昨季から通算3度目となったことも記されている。
チームは、1日(同2日)にタイラー・スカッグス投手がホテルで急死するという悲劇を乗り越えて2連勝。スカッグス投手と仲の良かった大谷は「切り替えろという方が無理だと思うので。それはまぁ無理に盛り上げていけないかなと。まだまだポストシーズンの可能性もありますし、シーズンは待ってくれない。なんとかシーズンが終わった時に墓前にチャンピオンズリングを持っていけたらなと思います」と誓った。「打者・大谷」の存在感が日に日に大きくなっている。
(Full-Count編集部)