ダルビッシュ在籍のレンジャーズ、10年MVPハミルトンを解雇

7月に左膝手術で今季絶望、来季再契約を見越しての措置

 レンジャーズは22日(日本時間23日)、ジョシュ・ハミルトン外野手を自由契約(FA)とするためのウェイバー手続きに入ったと発表した。左膝を痛めていたハミルトンは、6月8日に半月板と前十字靱帯の修復手術を受けたため、今季中の復帰は絶望とされていた。球団公式サイトが伝えている。

 記事によれば、今回の解雇は来季を見据えての措置だという。メジャーリーグの規定によると、9月1日以降に解雇された選手は、当該チームと再契約はできるが翌シーズンの5月15日まで試合には出られないことになっている。つまり、8月31日以前に解雇すれば、当該チームと再契約し、開幕から試合に出場することができる。ジョン・ダニエルズGMは「こういった動きがある可能性について彼と話をしていた」と、来季を考えた計画的な解雇であるとしたそうだ。

 薬物中毒やアルコール依存症と闘いながらプレーしているハミルトンは、2007年にレッズでデビュー。翌年レンジャーズに移籍し、開花した。2010年にはア・リーグMVPを獲得。2010年から2季連続でレンジャーズがワールドシリーズ出場を果たした際の原動力となった。FAとなった2012年オフにはエンゼルスと5年1億2500万ドル(約125億4000万円)の大型契約を結んで話題になったが、怪我がちとトラブル続きで活躍できず。昨年途中に古巣レンジャーズにトレードで戻った。

 レンジャーズ復帰後も怪我が続き、昨年9月からすでに3度も膝の手術を受けている。記事によれば、それでも来季に復帰する意欲はあり、レンジャーズもサポートしていく方針のようだ。ダニエルズGMは「ジョシュはここ(レンジャーズ)にいる意味がある。家族もいるし慣れ親しんだ地域だ。彼が健康になることに期待している。そして再契約して上手く物事が運ぶことを願いたい」と話したそうだ。

 ハミルトンは今季は一度もプレーすることなかった。メジャー9年で通算打率.290、200本塁打、701打点を記録している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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