3Aでストライク率70% ロッテ戦力外の中後、11戦無失点で防御率0.00継続

1回1/3で3安打浴びるも無失点、3AではWHIPも1.04と優秀な数字

 ダイヤモンドバックス傘下3Aリノに所属する中後悠平投手が28日(日本時間29日)、本拠地でのマリナーズ傘下3Aタコマ戦に4番手で登板し、3安打を浴びながら1回1/3を無失点に抑えた。昨季限りでロッテを戦力外となり、ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んだ左腕は、これで3Aでは11試合連続無失点となった。

 中後は3点ビハインドの7回から登板。先頭の左打者ボーゲルバックを見逃し三振に仕留めた。続く右打者のロメロは遊ゴロと簡単に2死を奪う。しかし、左打者のフリーマンにはセンター前に運ばれる。さらに、右打者のシャンクにはライトに運ばれた。だが、二塁を狙ったシャンクを右翼のハニガンが刺して3アウト。中後はピンチを切り抜けた。

 8回も続投すると、先頭の左打者ラムジーは初球で二ゴロ。続く打者は右打ちのスクレ。メジャー経験があり、岩隈と相性のいいことで知られる捕手には、2球目をレフト前に運ばれて、この試合3本目のヒットを許す。

 中後はここで降板となったが、後を継いだ投手が後続を断ち、失点がつくことはなかった。リノは9回に2点を返したが、3-4で敗れた。中後は19球を投げてストライクは14球。防御率は0.00のままとなっている。

 8月4日に3Aに昇格してから11試合で7回2/3を投げ、7安打10奪三振1四球で無失点の中後。メジャーで評価基準の1つとされるWHIP(1イニングあたりのヒット+四球)も1.04と優秀な成績だ。この試合で3人の打者を出すまでは、0.79とさらにいい数字だった。

 また、3Aではここまで110球を投げてストライクは77球。日本時代には制球力が課題の1つとされていたが、ここまでストライク率は70%と上々の数字を残している。

 NPB球団戦力外から、メジャーの舞台へ――。夢をつかむため、中後が奮闘を続けている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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