広島松山、サイクルヒット目前の活躍も…「三塁打は無理。狙ってないです」
先制弾含む3安打2打点、好調の丸も「松山先輩と同じつなぐ気持ち」
広島の松山竜平が、30日のDeNA戦で先制本塁打を含む3安打2打点の活躍でチームの勝利に貢献し、2安打2打点の丸佳浩とともにお立ち台に上がった。
「何が何でも後ろにつなぐ気持ちで打席に入った」という第1打席に先制の2ランを放ち、2打席目は二塁打、3打席目は単打で、サイクルヒットも期待された松山だが、「三塁打は無理。狙ってないです」と笑顔を見せた。
昨季は対戦打率が4割、今季も本塁打を放つなど、相性のいい井納対策のスタメンで、期待通りの結果を残した。それでも「どんなピッチャーでも、気にしたことはない。自分のバッティングをするだけ」という松山は、「スタメンでも代打でも、いつでもいける準備はしている」と胸を張った。
7月は月間打率が.195と調子を落としたが、8月は3割以上をキープし、「状態は上がっている。ファーストストライクから積極的に振っていくことを継続したい」と力を込めた。
「松山先輩と同じつなぐ気持ち」という丸は、「苦しい時でも、1、2、3番が出れば中軸につながる。今はそれぞれがしっかり役割を果たせている」と表情は明るかった。8月は20打点を記録するなど、クリーンアップとして十分な働きを見せているが、「自分のやるべきことをやっているだけ」と、競う様子はない。
打線の活躍で、優勝へのマジックを、また1つ減らした広島。「今日はまっちゃんでしょう」と、最後に明るく先輩を立てた丸の姿が、チームの雰囲気の良さを表していた。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo