イチロー、三塁打&左前打で今季24度目マルチ 3021安打で歴代単独26位浮上

パルメイロを一気に抜いて単独26位、25位のブロックにも残り「2」

 マーリンズのイチロー外野手は7日(日本時間8日)、本拠地でのフィリーズ戦に「2番・左翼」で2試合ぶりに先発出場し、今季24度目のマルチ安打を記録した。5試合連続安打でメジャー通算3021安打として、ラファエル・パルメイロを一気に抜いて歴代単独26位に浮上した。マーリンズは6-0で快勝し、連敗を「5」で止めた。

 イチローは初回、1死走者なしで打席に立ち、1ボールからヘリクソンのチェンジアップを捉えた。右翼線へライナーで運ぶと、あっという間に加速。俊足を飛ばして一気に三塁に到達した。

 余裕の“スタンディングトリプル”で、前日の代打本塁打に続く5試合連続安打。8月は67打数14安打の打率.209と数字を落としていたが、9月に入ってからは前日まで23打数7安打の打率.304と、再び状態を上げてきている。

 ヘリクソンとは過去20打数2安打の打率.100と相性が悪かったが、初回にいきなり三塁打。ラファエル・パルメイロと並んで歴代26位タイに浮上した。日米通算では118本目のスリーベースで、続くプラドの遊ゴロで先制のホーム。早速、存在感を見せた。

 2-0で迎えた3回の第2打席は中飛に倒れたが、5回の第3打席で再び快音を響かせる。無死一、二塁でバントの構え。初球はボール、2球目は低めのボールを見送ったがストライクで、3球目はファウルに終わる。しかし、4球目の速球を捉えると、鋭いライナーで三遊間を抜く左前打。鮮やかな流し打ちで無死満塁とチャンスを広げ、続くプラドの犠飛を呼び込んだ。パルメイロを抜いて、一気に歴代単独26位に浮上。マーリンズは3-0とリードを広げた。

 イチローのマルチ安打は3試合ぶりで今季24度目。第4打席は二ゴロに倒れ、打率は.298となった。歴代25位のルー・ブロックは3023安打で、イチローは残り2本と迫っている。マーリンズは着実に加点し、6-0で勝利した。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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