MVP男ベッツ、難病少年の夢を叶える“約束の3本塁打” 「誰かを笑顔にしたい」

レッドソックスのムーキー・ベッツ【写真:Getty Images】
レッドソックスのムーキー・ベッツ【写真:Getty Images】

脊髄性筋萎縮症の難病と闘う10歳のニコ・サピエンツァ君と約束を果たす3打席連続ホームラン

■Rソックス 10-5 ヤンキース(日本時間27日・ボストン)

 レッドソックスのムーキー・ベッツ外野手が26日(日本時間27日)に行われた本拠地でのヤンキース戦で初回の先頭打者本塁打から驚異の3打席連続本塁打を放った。豪快な3発の裏にはベッツと難病の子供との“約束のホームラン”があったことを米メディアが伝えている。

 ベッツは初回の第1打席で16号先頭打者アーチを放つと3回には、弾丸ライナーでグリーンモンスター上のスタンドまで運ぶ17号ソロ。4回には2死一塁で打席に入ると再び左翼場外まで運ぶ特大の18号2ランを放ち、衝撃の3打席連続本塁打を達成した。

 MLB公式サイト内の人気コーナー「Cut4」は「ベッツはメイク・ア・ウィッシュのファンに本塁打を打つと約束し、3本放った」と見出しを付け“約束のホームラン”を伝えている。※メイク・ア・ウィッシュは重い病気を患った子供の夢を叶える活動を行っている団体。

 この日の試合前にベッツは脊髄性筋萎縮症の難病と闘う10歳のニコ・サピエンツァ君と出会い、ヤンキース戦でホームランを打つことを約束したという。記事では「彼はその日の第1打席で約束を果たした……そして続けた。ニコが頼んだこと以上のことを成し遂げた。なんてプロだろう」と伝えている。

 ボストンのラジオ局「WEEI」のロブ・ブラッドフォード記者のツイッターではベッツのコメントを紹介。

「彼と会えて良かった。彼は僕たちにとって幸運を呼ぶ存在だったよ。素晴らしい子だ。彼と彼の家族は楽しんでくれたと思う。誰かを笑顔にしたいと思うと、上手くやれるって分かっているんだ」

 難病と闘う少年からパワーをもらい約束以上の3本塁打を放ったベッツは感謝の言葉を並べた。約束を果たしてくれたベッツの大活躍にニコ君も大喜び。レッドソックスの公式ツイッターでは「僕は野球とレッドソックスの大ファンなんだ。ムーキー・ベッツに本当に会いたかった。僕の好きな選手なんだ」と、憧れの選手の活躍に笑顔を見せていた。

 昨季は打率.346、129得点、長打率.640を記録。32本塁打、30盗塁をマークしトリプル3を達成しア・リーグMVPに輝いたベッツ。全てのファンに笑顔を届けるためバットを振り続ける。

(Full-Count編集部)

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