死力尽くした5時間ドロー劇 首位キープのSB工藤監督「よく凌いだんじゃないかな」
指揮官はベンチに雰囲気に手応え、「こういうゲームをしてくれたことをうれしく思う」
19日、ソフトバンクはオリックスとの今季最終戦を3-3の引き分けで終えた。延長12回、今季チーム最長の4時間58分におよんだドロー劇。ソフトバンクは野手全員を使い切った。
先発の中田賢一が初回に3ランを浴びたが、その後は粘りの投球。7回途中からは、森福允彦、五十嵐亮太、スアレス、岩嵜翔とつないだブルペン陣がオリックスに得点を許さなかった。ソフトバンクは4回と6回に1点ずつをあげ、9回裏2死から中村晃の適時打で追いついた。
試合後の工藤公康監督は、さすがに疲れた表情で会見場へ。真っ先に、12回表に迎えた1死満塁の大ピンチの場面について語った。
「岩嵜くんは自分で満塁にはしたが、T-岡田くんに対して開き直ったピッチングができた。拓也くんも痺れるような場面でマスクを被ってリードしたことで、いい勉強になったと思う。(2人とも)自信にもなっただろうし、またひと回り大きくなってくれたら」
12回はサファテの投入も考えられたが、工藤監督は11回から投げた岩嵜の続投を選択した。
「日本ハム戦に(サファテを)万全の体調で、という考えもあった。今年は先発もリリーフもこなして成長しているし、いい安定感を出しているので岩嵜くんにいってもらった。まさか12回にあんな展開になるとは思わなかったけどね(笑)」