岩隈久志、6回1失点も救援崩れ17勝目スルリ マ軍はカノ決勝弾で貴重な勝利
日本人単独2位のシーズン17勝目ならずも…マ軍は延長11回の熱戦制し逆転POへ望み
マリナーズの岩隈久志投手は26日(日本時間27日)、敵地でのアストロズ戦に先発し、6回4安打1失点の好投。08年の松坂大輔(18勝)に次ぎ、日本人投手歴代単独2位となるシーズン17勝目の権利を持って降板したが、クローザーのディアスが2点のリードを守れず同点に追いつかれ、白星は消えた。しかし、マリナーズは延長11回にカノがこの試合2本目のホームランを放ち、4-3で貴重な勝利。プレーオフ進出圏内のワイルドカード2位へ、2ゲーム差に迫った。
マリナーズは初回、クルーズの三ゴロの間に1点を先制。岩隈はその裏、先頭スプリンガーにライト前ヒットを許すも、3人で攻撃を終わらせた。2回はヒットと四球で無死一、二塁とされたが、ホワイトは内角へのスライダーで見逃し三振。ケンプはニゴロ併殺打に打ち取った。
マリナーズは3回、カノのキャリアハイとなる34号ソロで追加点。すると、岩隈はストライク先行の好投で3イニング連続3者凡退の快投。6回先頭のカストロも遊ゴロに仕留め、12打者連続アウトとした。
しかし、続くマリスニックは四球で久しぶりの走者を出す。2死となってから、ゴンザレスには右翼線に痛烈な二塁打を浴び、一塁走者が一気に生還。1点差となり、さらにアルトゥーベにはレフト前ヒットを打たれた。二塁走者のゴンザレスが三塁を回ったが、レフトの青木が本塁へ好返球。悠々とアウトに仕留め、1点のリードを守った。
岩隈はここで勝利投手の権利を持って降板。マリナーズは9回に相手のミスから1点を追加し、2点差とした。しかし、9回に登板したクローザーのディアスが2失点。同点に追いつかれ、岩隈の17勝目は消えた。
試合は延長戦に突入。11回、2死走者なしで、カノがこの試合2本目となる決勝の35号ソロ。ともに逆転でのプレーオフ進出を目指すアストロズとの3連戦初戦に勝利し、ワイルドカード2位のオリオールズに2ゲーム差に迫った。
岩隈は83球を投げ、ストライクは55球。防御率は3.96となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count