岩隈久志、重要局面でマ軍を勝利に導く快投 指揮官絶賛「素晴らしい投球」

カノの決勝弾でPO進出圏内へ2差、「選手たちはあきらめていない」

 マリナーズの岩隈久志投手は26日(日本時間27日)、敵地でのアストロズ戦に先発し、6回4安打1失点と好投した。クローザーのディアスが同点に追いつかれ、日本人投手歴代単独2位となるシーズン17勝目は消えたが、チームは延長11回にカノが決勝弾を放ち、逆転でのプレーオフ進出に向けて4-3で貴重な勝利。スコット・サービス監督は岩隈の投球を「素晴らしかった」と絶賛した。

 岩隈は初回に先制点をもらうと、1、2回と走者を出しながらも併殺を奪い無失点。マリナーズは3回にカノのキャリアハイとなる34号ソロで2点目を奪った。すると、岩隈は3回からストライク先行のテンポの良い投球で3イニング連続3者凡退。6回先頭のカストロまで12打者連続アウトとした。その後、ピンチを招いて1点を失ったものの、2死二塁でアルトゥーベにレフト前ヒットを打たれると、青木が本塁へ好返球。二塁走者のゴンザレスをアウトに仕留め、1点のリードを守った。

 2点リードとなった9回にクローザーのディアスが同点に追いつかれ、岩隈の17勝目は消えた。しかし、カノのこの試合2本目の決勝ソロが飛び出し、チームは延長11回の熱戦で快勝。サービス監督は試合後、ゲームを作った岩隈の投球を称えた。

「クマはすばらしかった。立ち上がりにゲッツーをとれたのが大きかった。試合をつくり、勝つチャンスを与えてくれた。タフな打線に対して、素晴らしいピッチングだった」

 ともに逆転でのプレーオフ進出を目指すアストロズとの3連戦初戦。岩隈の好投もあって重要な一戦を制し、ワイルドカード2位のオリオールズに2ゲーム差に迫った。指揮官は「まだまだチャンスはある。選手たちはあきらめていない」と力を込めた。

 開幕からフル稼働で先発ローテーションを支え、チームを上位争いへと導いてきた岩隈。重要な局面で、しっかりと役割を果たした。この日は83球を投げ、ストライクは55球。防御率は3.96となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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