“ヤギの呪い”は解けていない!? WS制覇で初めて破られるカブスのジンクス

日本で誤って伝わるサイアニスさんの言葉、本当は「カブスは2度とWSに勝てない」

 カブスが22日(日本時間23日)のリーグ優勝決定シリーズ第6戦でドジャースを5-0で下し、71年ぶりのワールドシリーズ(WS)進出を決めた。108年ぶりの世界一をかけて、ア・リーグ覇者のインディアンスと激突する。ついに“ヤギの呪い”が解けるのか、米国内では大きな注目が集まっている。

“ヤギの呪い(ビリー・ゴートの呪い)”とはメジャーファンの間で有名な話だ。1945年のワールドシリーズ第4戦でヤギを連れて観戦に訪れた酒場店主のウィリアム・サイアニスさん(愛称はビリー・ゴート)が、飼っていたヤギの入場を拒否されて激怒。カブスはそのシリーズでタイガースに逆転で敗戦し、それ以来、世界一どころか、ワールドシリーズ進出すら果たせてない。カブスが1908年を最後に世界一に輝けないのは、“ビリー・ゴートの呪い”があるからだと語り継がれている。

 2人分の入場券を用意していたにもかかわらず、ヤギの「マーフィー」が入場を断られた際にサイアニスさんが発した言葉は、サイアニスさんが1934年に開業以来、現在も家族経営が続くバー『ビリー・ゴート・タバーン』のHPに明記されている。

「The Cubs ain’t gonna win no more. The Cubs will never win a World Series so long as the goat is not allowed in Wrigley Field.(カブスは2度と(WSで)勝てないだろう。リグレー・フィールドにヤギの入場が許されるまで、カブスは2度とワールドシリーズに勝てない)」

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