ホークス甲斐野、日ハムに引導を渡す好救援「甲斐さんを信じて投げた結果」

ソフトバンク・甲斐野央【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐野央【写真:藤浦一都】

工藤監督ら首脳陣の起用法に感謝「1年目では味わえない経験」

■ソフトバンク 6-3 日本ハム(12日・ヤフオクドーム) 

 ソフトバンクの甲斐野央投手が12日、日本ハム戦(ヤフオクドーム)の7回に好救援を見せた。2点リードながら1死二、三塁。ヒットで同点、一発を浴びれば逆転を許すという場面で、日本ハムの好打者2人を三振に仕留めた。

 7回、嘉弥真新也が下位打線の連打と犠打で作った1死二、三塁のピンチ。ここで迎える打者は、一発がある大田泰示とヒットメーカーの近藤健介。工藤公康監督は「彼の力があるボールなら凌いでくれる」と、ルーキー右腕の甲斐野をマウンドに送りだした。

 甲斐野は最初の大田に対していきなり2ボール。しかし、そこからスライダーを続けてカウントを戻し、最後は空振り三振を奪った。追い込んだスライダーについて「甲斐さんを信じて投げた結果です。ロッテ戦では1ボールからのスライダーをレアードに(本塁打を)打たれたんですが、今日は腕を振っていけました」と胸を張った。そして左の好打者・近藤には一転ストレートで追い込んでフォークボールで仕留めた。

「2番からの上位打線ですし本当にいいバッターが続くので、どこか割り切ってランナーのことは気にせずにバッターに集中していました」

 甲斐野は好投の要因を「経験がすべてかなと思います」と話した。「1年目では味わえないような起用法に感謝していますし、いい経験をさせてもらっていると思います。その中でも体のことを気にかけてくださる」と投手コーチを含めてチーム全体に感謝した。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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