【U-23W杯】侍ジャパン、重圧はねのけ初代王者に 斎藤監督は胴上げに「最高でした」

決勝はオーストラリアに逆転勝利、「向こうのエラー、ミスをつけた」

 侍ジャパンU-23は6日(日本時間7日)、「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」(メキシコ・モンテレイ)の決勝でオーストラリアに10-3で快勝し、大会初代王者に輝いた。3点を先制されながら、4回に相手のミスを突いて逆転。さらに、5回には真砂(ソフトバンク)、廣岡(ヤクルト)の一発が飛び出すなど追加点を奪い、突き放した。

 試合後、斎藤雅樹監督は「率直に嬉しいです」と振り返った。選手たちから胴上げされて「最高でしたよ」と笑顔。今季は巨人の2軍監督としてもファーム日本一に輝いており、「今年は色んな所で(胴上げ)されているからね。今年3回目。ありがたいです」。もちろん、シーズン中も重圧との戦いの連続だが、日の丸を背負って頂点まで上り詰め「全然違いますね」と喜びに浸った。

 オープニングラウンドでは11-2と快勝していたオーストラリアが決勝の相手だったが、3点を先制される苦しい展開。指揮官は「3点のリードを取られたことはなかったので、途中は流れがヤバイなと感じだった」と正直に明かす。しかし、4回に相手のミスを逃さなかった。

 1死から2番・植田(阪神)が失策で出塁すると、続く乙坂(DeNA)の右前打で一、二塁。真砂が死球で1死満塁として、5番・山下(DeNA)のゴロを一塁手がグラブで弾く失策で一気に2点を返した。なおも1死一、三塁で6番・三好(楽天)がレフトへ同点犠飛。続く吉持(楽天)が四球で2死一、二塁として、柿沼(ロッテ)の左前打で二塁走者の山下が勝ち越しのホームを踏んだ。

「向こうのエラーとか、そういうところもミスをつけた。うちはその分、しっかり守れたところがよかった」

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