日ハム、道東シリーズ3連敗で最下位オリに1差…栗山監督、開口一番「申し訳ない」

日本ハム・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】
日本ハム・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】

残り22試合で借金4「目一杯いくしかないのでしっかりやります」

■西武 5-2 日本ハム(29日・帯広)

 日本ハムは29日、帯広で西武に2-5で敗れ、道東シリーズは3連敗。2年連続の地元凱旋登板となった帯広出身の杉浦は移籍後最長の6回を投げ、8安打4失点(自責2)で4敗目を喫した。

 先制点はまた失策絡みで失った。3回1死一塁で西武の秋山を三ゴロに打ち取ったが、打球を処理した近藤が二塁へ悪送球し、一、二塁とピンチが広がる。2死満塁となった後、中村に右前適時打を許して2点を失った。

「先制点を許してしまったことが、やっぱり悔いが残りますね。ここ数試合、同じような流れでしたから。エラー絡みでしたけれど、逆にコンちゃん(近藤選手)のためにも、抑えたかったです」と振り返った杉浦。4回には外崎、山川の連打、5回には森のソロで1点ずつを失った。

 打線は4回に大田の18号ソロで1点を返し、7回には清宮と渡辺の連打などで1死満塁のチャンスをつくったが、暴投による1点止まりだった。

 2点差の7回に公文、8回に石川直、9回にクローザーの秋吉を送り込んだ栗山英樹監督の執念も実らなかった。平日デーゲームにも関わらず、計3万5696人が観戦に訪れた道東シリーズで2位の西武に3タテを食らった。指揮官は試合後「楽しみにしてくださった方に申し訳ないです」と開口一番に発した。

 守備のミスが影を落とし、4番の中田もこの3試合無安打と苦しんでいるが「誰がどうとか、何がどうとか関係ない」と敗因を飲み込んだ。残り22試合。借金は4に膨らみ、最下位のオリックスと1ゲーム差となった。「目一杯いくしかないのでしっかりやります」と栗山監督は前だけを見据えた。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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