SB山田が300万円減でサイン「与えられた場面でチャンス生かしたい」
ファームでは投手3冠「コマ不足ではない。割って入れるように」
ソフトバンクの山田大樹投手が2日に契約更改に臨み、300万円減の推定年俸1400万円でサインした。
今季の山田は、2軍で最多勝(9勝)、勝率1位(.900)、最優秀防御率(1.49)の投手部門3冠を獲得したが、1軍では4試合登板で1勝1敗、防御率5.93に終わった。
「(1軍での)1勝はうれしかったが、それが続かなかったのが悔しい。来季は11年目なので、先発でも中継ぎでも与えられた場面でチャンスを生かしたい。起用は監督・コーチが決めることなので、まずは自分ができることをやって(他の投手と)同じ土俵に上がれるように地力を上げていくだけ」
チームとしては先発、中継ぎともに左腕不足の状況なだけに、チャンスは決して少なくはない。
「左腕不足ではあるが、コマ不足ではない。そこに割って入れるようにならないと。その点ではまだまだ力不足かな、と。厳しい秋季キャンプを耐え抜けたので、まだまだやれると思うが、若手と比べて劣っているところも感じた。来季の目標として具体的なものはないが、とにかく今年以上のものを残せるように」
2012年に8勝を挙げた経験をもつ育成出身の左腕は、11年目の復活に賭ける。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura