今や野球観戦の楽しみの一つ? 球場を縦横無尽に動き回る「売り子」の存在
「売り子ブーム」で集客数アップ&ビール売り上げ増、パ球団の画期的取り組みとは?
野球観戦のお供に冷たいビールは外せない。東京ドームで売り子をしていた“おのののか”さんや、横浜スタジアムでの売り子経験がある“ほのか”さんが芸能界入りするなど、野球場の売り子という存在は近年、大きな注目を集めている。
スタンドを縦横無尽に動き回り、汗をかきながらも常に笑顔でビールやソフトドリンクなどを売っている姿を見ると、思わず買ってしまう人も多いのではないだろうか。現在、パ・リーグの各球団では、売り子を画期的な方法で取り上げ、集客アップにつなげている。
千葉ロッテはエイベックスとの共同プロジェクトで、球界初の売り子アイドルグループ「マリーンズカンパイガールズ」をプロデュース。「マリーンズカンパイガールズ」は、ホームで開催された公式戦全試合でビールの売り子をする傍ら、球場外でもテレビ出演やライブ活動などを行う6人組のアイドルグループである。2015年9月に発売されたデビューシングルは即完売するという人気ぶりで、写真集までもが販売されたことで大きな話題を呼んだ。
福岡ソフトバンクでは球場の売り子を「売り子タカガール」と称し、球団ホームページで各社の売り子の名前や担当エリア、各月の売上ランキング等を公開している。また、福岡ソフトバンクは、球界初の「ビール売り子カード」を販売。カードは、アサヒ・キリンの両メーカーの人気売り子10人ずつの全20種類。球場内のショップで10枚7000円のビール回数券を購入すると、ランダムで1枚配布される。まさに売り子の「アイドル化」が進んでいると言えるだろう。