ホークス福田が球団提示を保留「結婚したのでいい加減にはできない」
提示額には「ノーコメント」
ソフトバンクの福田秀平が13日、契約更改に臨んだが、球団の提示を保留。「自分の考えと開きがあった」と、後日改めて交渉の場につく。
福田は今季81試合に出場して、打率.231、3本塁打、18打点。チーム2位タイの11盗塁を記録した。福田は提示額のアップ・ダウンについては「ノーコメント」を貫いた。
「(球団と)話ができるのは1年に1度。ボクも結婚して家庭ができたので、いい加減にはなれない。10年やってきたので、しっかりと話がしたかった。持ち帰ってゆっくり考えたいというのが一番です」
いわゆる怒りの保留というには、福田の表情は穏やかだった。来季で11年目を迎え、若手と呼ばれる域を脱していることは、福田自身がわかっている。
結婚したことも含めて「バリバリレギュラーをはっているという数字ではないので、自分の意見の見直しを含めてゆっくり考えたい」というのは包み隠さぬ本音だろう。
「トレーニングは継続している。故障もなく今すぐ野球ができる状態だが、もっとレベルを上げていきたい。来年は優勝したいし、その輪に入りたい」
この日は保留こそしたが、そんな発言からも福田の気持ちがすでに来季に向かっていることは読み取れる。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura