西武十亀、約2か月ぶり5勝目の舞台裏「優勝できてよかったと言い切りたい」
勝てない時期にトイレ掃除、衣類も新品にした過去も
■西武 2-0 日本ハム(19日・メットライフ)
西武の十亀剣投手が19日の日本ハム戦(メットライフ)に先発し、8回途中4安打無四球無失点の快投で5勝目を挙げ、チームの優勝マジックを「5」に減らした。
「(シーズンの)最後くらいはチームの役に立ちたい」と快投を誓ったマウンドで躍動した。初回からストライク先行のピッチングでリズムに乗ると、緩急を自在に操り日本ハム打線を封じた。テンポよくアウトを重ね、5回まで許した安打はわずか1本のみ。6回2死から連打でこの日初めて得点圏に走者を背負ったが、近藤を二ゴロに仕留め得点を与えなかった。7回は4番・中田から始まる中軸を3者凡退。8回もマウンドに上がったが、無死から代打・杉谷に右前打を許したところでお役御免。救援陣が後続を断ち、無失点リレーで快勝した。約2か月ぶりに5勝目を挙げた十亀は「甘い球も多かったけど、相手の打ち損じと、味方のいい守備に助けられました」と安堵の表情を浮かべた。
この日は最高の場面で大仕事をやってのけたが、決して順風満帆なシーズンではなかった。2018年シーズンを終え、南郷で行われた秋季キャンプにはコンディション不良で不参加。その影響もあり、今年1月下旬に発表された春季キャンプA班(1軍)メンバーに十亀の名前はなかった。開幕1軍入りを逃し、4月下旬に1軍昇格を果たしたが、試合前まで4勝6敗で防御率は4.83。7月16日に4勝目を挙げてから約2か月間、白星から遠ざかっていた。