熾烈なパの優勝争いの結末は? 西武がM3も、鷹は日程面にメリット

ソフトバンク・工藤公康監督(左)と西武・辻発彦監督【写真:藤浦一都、荒川祐史】
ソフトバンク・工藤公康監督(左)と西武・辻発彦監督【写真:藤浦一都、荒川祐史】

西武は“苦手”楽天と2試合、ソフトバンクは“得意”オリックスと3試合

 西武とソフトバンクが熾烈な優勝争いを繰り広げるパ・リーグ。22日に西武が楽天に敗れ、ソフトバンクがオリックスに勝ったことで、その差は再び1ゲーム差に接近した。西武のマジックは「3」のままとなり、マジック点灯後初めて足踏みすることとなった。西武は残り3試合、ソフトバンクは残り4試合となり、最後の最後まで優勝の行方が分からない状況となっている。

 西武の2年連続リーグ優勝、ソフトバンクの逆転での2年ぶり優勝、どちらの可能性もある中、両チームの今後の日程から優勝の行方を見てみよう。

 3試合を残す西武の今後の試合日程は以下のようになっている。

23日:楽天(楽天生命)先発:本田
24日:ロッテ(ZOZO)予想先発:ニール
25日:移動日
26日:楽天(楽天生命)予想先発:十亀or松本航

 ソフトバンクの残り試合の予定は以下だ。

23日:オリックス(京セラD)先発:高橋礼
24日:楽天(楽天生命)予想先発:千賀
25日:移動日
26日:試合なし
27日:移動日
28日:オリックス(京セラD)予想先発:高橋礼
29日:オリックス(京セラD)予想先発:千賀

 西武はCS進出のかかる楽天と2試合、ロッテと1試合を残す。この2チームで3位を争っており、どちらもシーズン最後まで目標を持って戦っているだけに手強い相手と言える。しかも、西武は楽天に苦戦。この日シーズンの負け越しが決まり、楽天生命パークでは3勝6敗と負け越している。しかも、岸、則本昂という難敵の先発が見込まれる。

 一方、ソフトバンクは残り4試合のうち、最下位オリックスと3試合を残している。今季は14勝6敗と大きく勝ち越している“お得意様”である。京セラドームも5勝1敗1分と好相性を誇っている。高橋礼、千賀の2本柱を中4日で回し、4試合を2人でまかなえるのもプラス材料になる。楽天とは13勝11敗で勝ち越しを決め、楽天生命パークでは5勝6敗。唯一のネックは、苦手の美馬の先発が予想される点か。

 1ゲームの差をつけている西武が現状、優位にあるのは間違いない。ソフトバンクは残り試合で1つの負けも許されないだろう。ただ、ここからの対戦相手を見ると、逆転の可能性もおおいに孕んでいる。目が離せないパ・リーグの優勝争い。西武か、ソフトバンクか。最後まで予断を許さない。

(Full-Count編集部)

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