元Gマイコラス、ダルと壮絶投手戦 4年ぶりPS進出決定も…「地区優勝したい」

カブス戦で先発し好投したカージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】
カブス戦で先発し好投したカージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】

8回途中に1点ビハインドで降板も9回に打線が逆転「素晴らしいチーム」

■カージナルス 3-2 カブス(日本時間23日・シカゴ)

 2017年まで巨人でプレーしたカージナルスのマイルズ・マイコラス投手が22日(日本時間23日)、敵地カブス戦に先発。ダルビッシュ有投手と見応えある投手戦を演じ、8回途中8安打2失点の好投で3-2での勝利に大きく貢献した。チームは4年ぶりのポストシーズン進出が決定。マイコラスは試合後に「地区優勝したい」と意欲を見せたとMLB公式サイトが伝えている。

 マイコラスは初回にヒットと死球でピンチを招くと、パスボールで先制点を献上。だが、その後はダルビッシュと壮絶な投げ合いを展開した。6回にカステラノスに勝ち越しソロを浴びたものの、その後も崩れず。8回2死一、三塁のピンチで球数100球で交代したが、2番手ウェブが後続を断って無失点。すると、ダルビッシュに8回まで12三振1得点と圧倒されてきた打線が奮起し、2点をもぎ取って逆転に成功した。

 カブスに敵地で4連勝。この試合でカージナルスのプレーオフ進出が決まり、カブスの地区優勝の可能性が完全に消滅した。MLB公式サイトによると、自身に白星はつかなかったものの、チームに貴重な1勝をもたらしたマイコラスは「数日前に誰かに言ったんだけど、ここ2週間は、プレーオフ進出を目指すチームとの試合だった。素晴らしいチーム相手だよ。それが僕たちにとって良かったと思う。厳しい試合が続き、キレのある状態を保てた。どのチームも簡単には勝たせてくれない」と話したという。プレッシャーを力に変え、ライバルに“引導”を渡した。

 記事では、逆転後に9回のマウンドに上がった左腕アンドリュー・ミラーの「僕たちは良いプレーをしている。今日マイルズがとても良い投球をしたから、負けたくなかった。楽しい9イニングで、楽しいシリーズだった」というコメントも紹介。8回まではダルビッシュに圧倒されていたカージナルスだが、マイコラスの力投がチームに勇気を与え続けていたようだ。

 4年ぶりのプレーオフ進出は決まった。だが、地区優勝とワイルドカードでは全く違う。2位ブルワーズとは3ゲーム差。残り6試合でしっかりと逃げ切りたいところだ。マイコラスは地元メディアの取材に対して「プレーオフ進出は素晴らしい。だけど、僕たちは地区優勝したい。それを目指しているよ」と話したという。ヤンキース(27度)に次ぐメジャー2位の世界一11度を誇る名門のエースとして、チームを牽引している。

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