「番長」三浦氏、ルーキー114選手に“金言” 「個性を出してやってほしい」

新人選手研修で講師として登場、リーゼントは「『俺を見てくれ』と思ってやっていた

 プロ野球の新人選手研修会が11日、都内のホテルで行われ12球団のルーキーたちが顔を合わせた。NPB・熊崎勝彦コミッショナーの挨拶から始まり、薬物使用、野球賭博など過去の実例を挙げて約2時間の講義が行われた。研修会のトリを務めたのは昨年で現役を引退し、通算172勝を挙げた元DeNA・三浦大輔氏。特別講師として壇上に上がった。

 約1時間、各球団のルーキーたちはレジェンドの言葉に耳を傾けた。そして、プロ野球生活25年、42歳まで一線級で活躍し続けた“番長”は、その秘訣を新人達に伝授した。

 プロ3年目に肝機能障害を発症しながら「2軍に落ちたくない」と球団には伝えずプレーし続け、体を壊した自らの体験を語り「戦いの場にいられない悔しさを味わった。僕はそこから体のことを気にかけた。肝臓にいい食べ物など自分で色々と調べて取り入れた。今思えば、体のことを早く気をつけてやったのがよかったと思う」と、体調管理の大切さについて語った。

 また、入団1年目から取り入れたトレードマークのリーゼントについては、「何か目立ってやろうと思って。『俺を見てくれ』と思ってやっていた。その分、結果を出さないと怒られますし、練習をやってやることをやっていれば必ず誰か見てくれる。自分は低めに丁寧に集めるピッチングを磨いた。何をすれば生き残れるのか。それが武器になる。個性を出してやってほしい」と、プロ1年目をスタートさせる114選手にエールを送った。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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