日ハム實松が引退会見 決断理由は「これがボロボロって…」“松坂世代”に「本当に光栄」

引退会見に臨んだ日本ハム・實松一成【写真:石川加奈子】
引退会見に臨んだ日本ハム・實松一成【写真:石川加奈子】

思い出に残っているシーンは「やはり最初、東京ドームで打った初ホームラン」

 日本ハム實松一成ファーム育成コーチ兼捕手が26日、札幌の球団事務所で引退会見を行った。21年間の現役生活に別れを告げた實松は「これがボロボロっていうことなのかな」と引退を決断した理由を語った。主な一問一答は以下の通り。

――引退試合から3日が経ったが、今の心境は

「自分が明日からプレーしなくなるという感覚が分からなかったですが、ユニホームを着ることなく家でゆっくりして、やっと本当にプロ野球選手を引退したんだなという実感が湧いてきました」

――21年間の現役生活を終える決断となったものは

「ボロボロになるまで現役にこだわりたいと自分では言っていましたが、実際に体の方も試合に出たら痛みが出たりしていましたし、回復という部分でも試合に入っていく機会が少なくなってきて。これがボロボロっていうことなのかなと感じたので、それが引退につながりました」

――決断した時期は

「シーズン中から少しずつ考えるようになっていましたが、実際にはシーズン終盤になって、来年自分がユニホームを着てプレーしていることが想像できないというか、そのぐらい体の方も正直痛みも出ていましたし、シーズン終盤には決断をしていました」

――どんな21年間だったか

「僕自身、誇れるような成績は何一つ残してこれませんでしたが、21年間プロ野球界にいられて、ここまでできたという、それだけを自信にしていきたいと思います」

――21年間続けられた要因は何だと思うか。

「いくつかあると思いますが、いろんな人との出会いがあり、そういう人から教わった準備の仕方だったり、野球に対して取り組む姿勢だったり、そういうものが少しずつですけど、できたから、ここまで続けられたから、21年できたと思います」

――思い出に残っているシーンは?

「やはり最初、東京ドームで打った初ホームランですね」

――松坂世代と言われたことへの思いは

「一つの世代として、その一員として、そういう風に言われて本当に光栄だと思いますし、誇りに思います」

――今後については

「これからのことは未定ですが、今まで自分がしてもらったことをしっかりとこれからの子に伝えていけたらなと思います」

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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