元Gマイコラス、逆転勝利を呼ぶ快投 同僚は絶賛「この試合に勝てた理由」

地区シリーズ初戦で先発したカージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】
地区シリーズ初戦で先発したカージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】

自身初のポストシーズンで躍動、監督も「本当に本当に良かった」

■カージナルス 7-6 ブレーブス(地区シリーズ・日本時間4日・アトランタ)

 カージナルスのマイルズ・マイコラス投手が3日(日本時間4日)、ブレーブスとの地区シリーズ第1戦で先発し、5回3安打1失点2奪三振2四球と好投。二塁打も放つなど、自身初のポストシーズン(PS)で投打で躍動した。同点で降板し、白星はつかなかったものの、7-6での逆転勝利に大きく貢献。マイク・シルト監督は「本当に本当に良かった」と絶賛した。

 初回は先頭のアクーニャJr.から2者連続四球を与えるなど、制球が安定しなかったマイコラス。1死一、三塁からドナルドソンを併殺コースのニゴロに仕留めるも、二塁ウォンの送球エラーの間に先取点を献上した。しかし、3、4回は3者凡退に抑えるなど、その後は無失点。5回78球を投げ、2奪三振2四球3安打1失点と試合を作った。

 打撃では3回1死の第1打席で左腕カイケルから左中間二塁打。ここは得点にはつながらなかったものの、5回無死一塁では投犠打を決めて同点劇を演出した。カージナルスは6回に2点を勝ち越されたが、終盤2イニングで6点を奪い逆転。9回にマルティネスが3点を失ったが、1点差で逃げ切った。

 シルト監督は試合後の記者会見で「マイコラスは本当に良かった。試合が進むにつれ、調子を上げていった。ピンチの時に必要な投球をしていた。5回まで投げてくれた」と称賛。78球での降板については「続投させてもよかったが、左打者が続くため、ウェブとのマッチアップの方がいいと考えた」と説明し、「マイルズは本当に本当に良かった」と再び称えた。

 さらに、地元テレビ局「FOXスポーツ・ミッドウエスト」は公式ツイッターで、初回に相手の先制点につながるエラーを出してしまったウォンが取材に応じる様子の動画を公開。マイコラスの投球について、こちらも「大きかったよ。マイルズは勝つチャンスを与えてくれた。マイルズじゃなかったら、この試合がどうなっていたか分からない。マイルズがこの試合に勝てた理由だよ」と絶賛している。

 敵地で大きな1勝をもぎ取ったカージナルス。2017年まで巨人で3年間プレーし、圧倒的な成績を残してメジャー復帰を果たしたマイコラスは、初のポストシーズンで“開幕投手”としての役割を十分に果たした。

(Full-Count編集部)

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