ソフトB工藤監督 キャンプ初日に「みんな十分にいい動きをしてくれた」

A組に多くの若手を起用「競い合ってレギュラーを脅かすくらいに」

 キャンプインを迎えた1日、ソフトバンク・工藤公康監督は春季キャンプ初日を振り返り、「みんな体を作ってきてくれたし、十分にいい動きをしてくれた」と満足気な表情を見せた。

 平日にもかかわらず、6800人のファンが訪れたホークスの宮崎キャンプ初日。投打の通常メニューに加え、秋季キャンプでも選手たちを苦しめた12分間走をいきなり取り入れるなど、充実した練習が行われた。

 工藤監督は、A組の投手陣が初日から全員ブルペン入りしたことについて「意欲とやる気と今年は何とかしたいという気持ちがブルペンに足を運ばせたのだろう」と、選手の心中を推察。注目のドラフト1位・田中正義投手の投球については「自主トレのブルペンよりも腕の振りが強くなったかなと感じた」と振り返った。

 また、今回のキャンプでは、上林誠知外野手や真砂勇介外野手をはじめ、多くの若手選手をA組に起用している。

「みんなが成長する姿を日々見ていけるのは楽しみ。若手同士で競い合って、レギュラーを脅かすくらいの選手が出てきてくれたらいいなという期待はある。(1軍の)ベンチに入れる人は限られているので、刺激し合って、競争し合って、自分たちのレベルを上げていってほしい」

 日本一奪還を目指す指揮官は、2日目以降も選手たちの一挙手一投足に目を光らせながら、精力的に動き回ることだろう。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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