大谷の「投手辞退」で代役候補に浮上 SB武田「心づもりは、せざるを得ない」

一度は落選しNPB球で練習も、突如として追加招集の可能性が浮上に…

“大谷ショック”が波紋を広げている。日本ハムの大谷翔平投手(22)が右足首の故障の影響で、今春のWBCに臨む侍ジャパンで投手としての登板を回避することが1日に決定。そこで、代役候補として名前が浮上してきているのが、ソフトバンクの武田翔太投手(22)だ。

 小久保体制下の侍ジャパンでは常連メンバーだった武田。だが、24日に発表されたメンバー発表では、WBCのメンバーには選出されなかった。現時点で侍ジャパン側からの連絡はないが、「心づもりは、せざるを得ないですよね」と2日、キャンプ地の宮崎で複雑な表情を浮かべた。

 動揺するのも無理はない。昨秋の強化試合のメンバーに入り、オフはWBC球を使用しての練習に取り組んできた。23日からの強化合宿に向け、オフはハワイ、ソフトバンクのファーム施設のある福岡・筑後市、そして故郷の宮崎で自主トレを行い、急ピッチで調整を進めてきた。だが、最終メンバーには選出されなかった。

 そのタイミングで、シーズンの開幕へと視線を切り替えたはず。WBC球での練習もやめ、NPB球で練習に励んでいた。当然のことだが、キャンプがスタートした中で、突如として追加招集の可能性が沸き上がってきた。まだどちらに転ぶか分からない、宙ぶらりんの状態だ。侍ジャパンにとっても寝耳に水の事態となったようだが、選手のために、一刻も早く解決することが望ましい。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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