前田健太の基本給は8年27億円 出来高厚い契約は「低い」か「適性」か米記者“討論”

地区シリーズ第4戦に2番手で登板したドジャース・前田健太【写真:AP】
地区シリーズ第4戦に2番手で登板したドジャース・前田健太【写真:AP】

2016年からの8年契約、基本給は約3億円も出来高厚く今季は約9億円

 ドジャース前田健太投手の契約内容をめぐり、米国のスポーツジャーナリストがツイッターを通じて“討論”となり、話題になっている。

 ポスティングシステムを利用して2015年オフに広島からドジャースに移籍した前田は、100万ドル(約1億700万円)の契約ボーナスを含む8年総額2500万ドル(約26億8000万円)の契約を結んだ。内容は基本年俸が抑えられ、その分出来高が厚いという異例の契約で、基本年俸は300万ドル(約3億2000万円)。これに開幕ロースター入りや先発登板数、登板イニング数に応じてインセンティブが設定されている。今季37試合登板(26先発登板)で153回2/3を投げて10勝8敗3セーブだった右腕は、メジャー4年目で2番目に多い報酬となる840万ドル(約9億円)を得ることになる。

 この契約に首を捻ったのはフリースポーツライターのネイサン・バーンハート氏だ。自身のツイッターで「ケンタ・マエダはリーグ平均クラスの130~150投球回を投げている。不要な存在であるとドジャースが判断するまで、基本給312.5万ドル(約3億3500万円)で投球することになる(契約の残りはまだあと4年も残っている!)。これは依然として(選手の立場からすると)球界で最もひどい契約」と指摘。さらに「ドジャースのようなチームは好投手を基本的に“タダ”(格安の意)で獲得している」と綴った。

 一方、米スポーツ専門サイト「SBネーション」の記者であるエリック・ステファン氏はバーンハート氏の意見に“異議”を唱えた。「君のことを否定するわけではない。ただ指摘しておきたいこととして、この4年間でマエダは総額3535万ドル(約38億円)を得ている」とツイッターに投稿した。

 契約内容が話題になるのも、前田が抜群のパフォーマンスを発揮しているからだろう。ポストシーズンではナショナルズとの地区シリーズ4戦を終えた時点で3試合に登板して3回2/3を無失点。救援として圧巻の投球を続ける右腕の評価は高い。

(Full-Count編集部)

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