オリックス浮上の鍵握る吉田正、初実戦二塁打2本も「まだ練習が足りない」

ブレイク期待の2年目、紅白戦四番で右へ左へ2本も「2球ミスショットあった」

 オリックス・吉田正尚外野手(23)が、上々のスタートを切った。宮崎キャンプ4日目となった4日、早くも紅白戦がスタート。先攻の紅組で「4番・右翼」に入った吉田正は2回にカーブを右翼線に運んで二塁打とすると、5回の第3打席では外寄りの真っすぐを逆らわずに左翼線へ。これも二塁打とし、今季初の実戦で3打数2安打と結果を残した。

「久しぶりの実戦だったので疲れました。(1打席目は)結果、ヒットになっただけで、それまでに2球ミスショットがあった。そこを仕留められるようになるには、まだ練習が足りない」と、貪欲に振り返った。

 昨季途中から1軍のスタメンに定着し、わずか63試合で球団新人史上31年ぶりとなる2ケタ10本のアーチをかけた。打率も.290をマーク。さらにはオフにウエスタン選抜の一員として参加した台湾ウインターリーグでは、18試合で54打数30安打、6本塁打、20打点、打率.556という圧倒的な成績を記録した。打率、本塁打、打点だけでなく、安打数、塁打数もリーグトップで、実に「5冠王」の活躍だった。

 昨季は左翼での起用が中心だったが、今季はこの日守った右翼での起用が見込まれる。「(右翼には)少しずつ慣れてきている。まだまだですけど」。今季は中軸の一角として期待がかかる。昨季最下位に終わったオリックス。吉田正が、浮上のキーマンの1人だ。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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