楽天“岸先生”、藤平らの前で40分超の128球 見学に照れ笑い「慣れてない」

40分を超える熱投ブルペン「バランス良くいい感じになってきた」

 西武からFA移籍した楽天・岸孝之投手が5日、久米島キャンプでブルペン投球を行い、128球を投げた。

 ブルペンの一番奥で淡々と投げ込んだ。クセのないきれいな投球フォームでリズム良く捕手のミットに向かって投じた。捕手が片膝をついた状態で116球を投げ、最後は完全に座らせて12球。キャッチャーミットからは128回快音が響いたが「気が付いたらそれくらいになってました。自分の中では80球くらいだと思っていたので」と涼しい顔だった。ブルペンを見守った梨田監督は「とにかくボールの回転がいい。対戦していた時と同じポーカーフェイスそのものと感心しました」と絶賛した。

 キャンプ4度目のブルペンはすべて直球。投げる後ろからは、ドラフト1位藤平ら、若手投手が通算103勝の経験豊富な右腕から何かヒントを得ようと熱視線を送り続けた。見取り稽古の題材となった“岸先生”は見学されるのは「慣れてないです」と照れ笑いするが「気にせず投げました。手本になったかは分からないけど、自分がやるべきことをやりました」と話した。

「充実していた」という第1クールが終了。今後のブルペンでは、少しずつ変化球を増やしながら、状態を仕上げていく。

【了】

佐藤直子●文 text by Naoko Sato

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