HR王のNPB入りは消滅… 過去に来日した“バリバリ”の大リーガーといえば?

本塁打王カーターの来日はならず、NPB入りは「4A」選手が大半を占めるが…

 メジャー歴代555本塁打のマニー・ラミレス外野手が四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスと契約し、昨シーズン41本塁打でナ・リーグのホームラン王になったばかりのクリス・カーター内野手に日本行きの噂が出るなど、メジャーリーガーにとって日本行きは現実的な移籍先となってきた。

 ただ、ラミレスは2011年以来メジャーでのプレーがなく、カーターも噂が出た直後にあくまでもメジャーでのプレーを第一希望としていることを明かし、直後にニューヨーク・ヤンキースと1年契約で合意したことが明らかに。報じられた300万ドル(約3億4100万円)という年俸は日本の球団も手が出せない額ではなかっただけに、現役バリバリのメジャーリーガーが日本行きを選ぶにはまだ有力な選択肢とはなっていないのかもしれない。

 過去には、メジャーリーグでゴールドグラブ賞を10度受賞したアンドリュー・ジョーンズ氏が、東北楽天の日本一に貢献。選手ではないが、テキサス・レンジャースの監督を務めていたボビー・バレンタイン氏が千葉ロッテで指揮を執り(さらにはニューヨーク・メッツで監督を務めた後も千葉ロッテに復帰)、デトロイト・タイガースやサンディエゴ・パドレスでGMを務めたランディ・スミス氏は北海道日本ハムファイターズのGM付きシニアアドバイザー兼メジャーリーグスカウティングディレクターに就任した。メジャーの舞台で活躍してきた者が選ぶ道として、日本球界が候補に挙がるようになってきたことは確かだろう。

 だが、現実的には、現役を続けるための選択肢として、もしくは再びメジャーの舞台に戻るために、日本行きを決めた選手がほとんど。最近でこそメジャーリーグでの出場経験を持つ選手たちが来日し、詳しい人であれば知っているような存在が増えてきているが、まだ「4A(メジャーリーグと3Aの間)」と分類される選手が大半を占める。

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