25日からオープン戦 日本ハムの名護キャンプに見るキャンプ地訪問の魅力

キャンプ地ならでは味わえる選手とファンの距離の近さ

 東京から約3時間、北海道からは約4時間のフライトを経て、沖縄県の南部に位置する那覇空港に到着。そこからさらに車で1時間半から2時間ほどの時間をかけて移動し、たどり着いたのが沖縄県名護市。ここはかつて沖縄サミットが行われた地でもある。

 この名護市のきれいな海に面した名護市営球場では、昨年のチャンピオンチーム・北海道日本ハムファイターズのキャンプが行われている。2月1日から10日までの前半はアメリカ合衆国アリゾナ州ピオリアで行い、12日から25日までが名護で行われるという、現在のプロ野球チームでは唯一となる2か国での春季キャンプが行われている。

 キャンプ最終日の前日となる24日には、紅白戦やそれぞれが重点的に鍛えたいポイントなどを補う練習が行われ、選手一人ひとりが懸命に汗を流していた。

 ブルペンでは複数の投手が目いっぱいに投げ込み、キャッチャーミットにボールが収まると「バシン」という気持ちのいい音が響く。サブグラウンドでは、白井コーチによる内野陣への特守が行われていた。「(中島)卓! 守備うまくなったな! 誰のおかげでうまくなったと思っているんだ!」や、「今の打球は俺なら正面で捕れる! 俺の現役時代をお前に見せたかった!」などといったユーモア溢れるトークで観客の笑いを誘う一方で、時には「観客の皆さん、いいプレーが出たら拍手してやってください。それが彼らの力になります!」とフォローを忘れず、しっかりと選手の気持ちも盛り上げた。

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