侍ジャパン中田、“今季初安打”にも厳しい自己評価 「全くダメ」「まぐれ」

ヒットの前まで15打数無安打、壮行試合は序盤から劣勢に「早い回に点を取れば…」

 野球日本代表「侍ジャパン」の中田翔内野手(日本ハム)が28日、待望の快音にも自らを厳しく“断罪”した。台湾リーグ選抜と対戦した壮行試合(ヤフオクドーム)に「5番・一塁」でスタメン出場。9回1死で今シーズン初安打となる中越え二塁打を放ったが、「全くダメ。まぐれみたいなもの」と表情は晴れなかった。

 試合前まで日本ハムでの実戦を含め、15打数無安打だった。初回は四球、3回は空振り三振、6回は遊ゴロ失策、7回は四球で迎えた第5打席。9回1死、フルカウントから外角高めの直球を中越え二塁打としたが、自己評価は厳しかった。チームも格下の相手に序盤から劣勢をしいられ、「本当に投げづらい中で投げさせてしまった。もっと早い回に点を取って楽に投げさせたかった」と悔やんだ。

 沖縄・国頭郡での2軍キャンプ中に左手首を痛めたが、この試合ではフルスイングでの空振りなど中田の打撃は戻りつつある。「手首の状態は良くなっている。振って確かめたかった。低めの球は怖がりながら振っている。手首を修正するわけにはいかないが、確認しながらやりたい」と前を向いた。

 WBC本番では小久保監督から4番の筒香を支える役割を期待されている。「ヒットで気が楽になる? 変わらないですね。この時期に打ってもうれしいわけはない。これだけのファンの方が来ているのでいい試合を見せたいですけど、まだオープン戦をやっているかやってないかの時期。気にせずに明日またいい試合が出来ればいい」

 待望の初安打を次につなげたいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY