侍・山田、V打も“幻の本塁打”に…「ウェートトレして打球飛ばしたい」

大飛球を左翼席観客が捕球…リプレー検証で二塁打「これも野球なんで。仕方ないです」

 野球日本代表「侍ジャパン」は7日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド(R)初戦のキューバ戦(東京ドーム)に臨み、11-6で勝利した。打線が14安打11得点と爆発。投手陣は救援陣が終盤に失点を重ねたが、強豪相手に打ち勝った。2大会ぶり3度目の優勝を目指す日本はB組最大のライバルに競り勝ち、2次R進出へ前進した。4回に“幻の本塁打”で決勝二塁打を放った山田哲人内野手(ヤクルト)は「まぁ、これも野球なんで。仕方ないですけど…」と振り返った。

 同点の4回2死二塁、左腕イエラからレフトへの大飛球を放った。これを左翼席でグラブをはめた観客がフェンス手前でキャッチ。東京ドームは大きな盛り上がりを見せたが、審判団がすぐに集まって協議。リプレー検証に突入した。約2分間の協議の末、二塁打に。松田の生還は認められたが、本塁打にはならなかった。

 決勝の二塁打も“幻の本塁打”となった。「ギリギリかなと思った」という山田は「まぁ、これも野球なんで。仕方ないですけど、ウェートトレーニングをして、打球飛ばしたいです」とポツリ。「1点入りましたし、その前はチャンスで打てなかったので、自分で決めてやろうってそういう気持ちでいったので、何とか打てて良かったです」と安どした。

 ただ、本戦に入って状態は上向き。「今日はヒット1本しか出てないけど、大事なところでしっかりと打てた。自分でも価値のある一本が打てたかなと思っています」と手応えをつかんだ様子。8日のオーストラリア戦に向け「なんとか、ここというところでしっかり打てるように頑張りたいと思います」と気合を込めた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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