ソフトB東浜、5回2失点「なるべくしてなった」 監督はローテに黄信号灯す
先頭四球→被弾…ローテ5番手有力も指揮官ピシャリ「確定しているわけじゃない」
ソフトバンクの東浜巨投手が、12日の中日戦(ヤフオクドーム)でオープン戦2度目のマウンドに上がった。2回にゲレーロに本塁打を浴び、5回を投げて2安打2失点。結果だけを見れば、上々の内容だったが、試合後は「2回の四球を出したのが、今日の全て」と真っ先に反省の言葉が口を突いた。
初回は簡単に3者凡退。その裏に味方が4点を先制してくれたが、その後が良くなかった。
「初回があまりバランスが良くなくて、修正しようとして、低めを意識しすぎた。自分で自分を追い込んでしまった」
先頭のビシエドに四球。続くゲレーロには2ボール2ストライクからの5球目、インコースを狙った139キロの真っすぐが甘く入った。完璧に捉えられた打球は左中間席へ飛び込む2ラン。「本塁打は失投なので、どうにでも修正できる。先頭の四球はやっちゃいけない。なるべくしてなった。ああいうことをしてはダメ」と本塁打以上に、先頭打者へ与えた無駄な四球を悔やんだ。
5日のヤクルト戦(北九州)後には「先発5番手に一番近い」としていた工藤公康監督も、この日は手厳しかった。
「四球のあとの一発。ヒット、ヒットはいいけどね。インサイドを課題にしていて、そこに投げ切れていなかった。彼のポテンシャルを考えたら、そのほか(2回以外)もいいとは思ってない。(5番目が)確定しているわけじゃない。アピールしてほしい」とピシャリ。中田賢一や攝津正といったベテランがオープン戦で好投しているだけに、東浜の開幕ローテ入りに、指揮官が黄信号を灯した。
オープン戦での登板機会は、あと2試合。「(ローテが)確定しているわけじゃない。取りに行かないといけない」と厳しい表情だった東浜。開幕ローテ入りへの道は、甘くない。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani